体に効く温泉Q&A

温泉に入ると「症状が和らいだ」「疲れが取れて気分が良くなった」など、体への効果を実感したという事をよく聞きますが、なぜ温泉が体に効くのでしょうか。


Q:入浴の効果にはどのようなものがありますか?

A:健康を害する要因と考えられるのが、運動不足、過食、ストレスの3つ。そのうち運動や食事は努力することで改善されますが、ストレスは身体に活性酸素となって蓄積されてしまいます。高血圧、心筋梗塞、動脈硬化といった生活習慣病の90%は、活性酸素が原因といわれています。
人間はストレスから逃れることができません。したがって、ストレスをため込まないようにするのが鉄則です。1日の終わりに、38~40度くらいのぬるめのお湯に浸かり、心身ともにリラックスした後にぐっすり眠れば、ストレス発散できるでしょう。

入浴で身体が温まると、血管が拡張されて血行が良くなり、疲労物質や老廃物が排出され、筋肉の凝りや痛みが和らぎます。また腰や足が軽くなり疲れもとれます。


Q:温泉は本当に効くのでしょうか?

A:温泉で日常のストレスを緩和したり、冷え性で悩む体を温める、二酸化炭素を含む温泉に入り血圧が下がる、鉄分を含む温泉を飲めば貧血予防、入浴による体質改善により薬の量を減らすことができるなど、本来持つ自然治癒力を高め、身体に良い効果をもたらしてくれることは間違いないようです。


Q:自分に合った温泉地選びとは?

A:都心から200~300km離れると、ストレスホルモンの分泌が抑制され、リラックスホルモンが分泌されることが実証されています。
こうした転地効果は、温泉旅行でも期待できます。
温泉地を選ぶ際は、自分の目的や体調に合った環境や泉質を選ぶといいでしょう。

山の温泉地は、高度が増すにつれて呼吸機能が増強し、心臓血管が鍛えられますが、交感神経が刺激され興奮状態になるので、高齢者や高血圧の方は冬場1000m以上の山の温泉は避けたほうがいいでしょう。

海の温泉地は、夏は涼しく冬は暖かく1日の気温差が小さいため、副交感神経が刺激されて緊張感から解放されるので、高血圧、高齢者、海風は塩をふくむので呼吸器系の弱い方にも向いています。

森林に囲まれた温泉地は、緑で目が休まり、木の香りに癒され、木陰などの快適な環境でリラックスできるでしょう。
温泉浴は、温泉にふくまれるミネラル分が皮脂と結びつき、皮膜が形成されることで熱が逃げにくいため、保温効果に大変優れています。


Q:当時にはどんな効果がありますか?

A:江戸時代に始まった湯治は、人間が本来持っている自然治癒力を高める上、効果的な習慣でした。温泉地に滞在する間、温泉に浸かるだけでなく、土地の旬の食材を手に入れ、自炊をして栄養を摂り、神社などにお参りする歩行運動をして、仲間とコミュニケーションをすることで日頃の疲れやストレスから解放されていたのです。
2~3泊でいいので現代湯治をしてみるといいでしょう。
昔ながらの湯治宿もオススメですよ。


Q:源泉かけ流しが最も優れていますか?

A:源泉かけ流しが最も優れているとは、一概には言えません。
利用者の数や温泉供給量、浴槽の清掃状況によっては、循環濾過は大切な方法です。
循環濾過によって泉質が変わるということはありません。
源泉の温度が低ければ、適温に加温する必要がありますし、高ければ加水することも。
加水によって温泉成分そのものが変わることはありません。


Q:温泉入浴で気をつけることは?

A:入浴前の食べ過ぎ、飲み過ぎは慎みましょう。飲酒後はほどよく酔いがさめてから入浴しましょう。入浴は1日3回まで。
それ以上入ると、熱疲労を起こすだけでなく、皮脂の潤いがなくなり美容にも影響が。
入浴後が水分補給を忘れずに。脱水症状の予防にもなります。

また、のぼせるまで浸かるのは逆効果。1回の入浴では、湯船に浸かってじんわり汗ばんだら湯船から出て休息を取るようにし、これを3セットまでとするということを守ればいいでしょう。
温泉地に滞在中はなるべく外へ出て歩きましょう。放射能泉や二酸化炭素泉、硫黄泉などの温泉街を歩いて空気中の温泉のガス成分を吸入することで、入浴時と同様の血管拡張効果などが期待できます。


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